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  • Etsuo Matsumoto

投資運用業は普通の産業とは全然違う

価格変動がある金融商品は買って直ぐにそれが売り込み文句通りか,わからない。投資時の前提となる投資期間を過ぎてみないと,売り込み時に予想された収益があるのか結果が出ない。一方,金融商品を売る側は投資家が買ってくれれば,その時点で手数料が入り,損益は投資家が引き受ける。言い換えれば,損は投資家が負担し,金融商品を売る側・運用をする側は投資家の損に関係なく手数料を受け取る。


買い物に行き食品を買って,その味を確かめるのは直ぐ出来るし,味が売り込みと違っていたりしたら,クレームして売り手から返金も出来る。この点が,金融商品を買うということと全然違う。


喫水線のあたりに穴の開いたボロ船でも,凪の海ならなんとか航行出来るが,ひとたび海が時化たらひどいことになる。それでもその船の売り手は買い手の自己責任と言って,海に出ることなく利益を上げる。

投資の前には,買おうとする金融商品が「ボロ船」でないか,市場の急落などの時化に耐えらえるかしっかり見ないといけない。金融商品を売る側も運用をする側も,金融商品を買ってもらえれば,しっかり手数料を取れる訳で,買う側と売る側には利益相反があることを投資家は心に刻まないといけないですね。


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